スーパーカブとタイカブの違い タイカブについて 「カブ」はHONDAが1950年代から製造・販売している超ロングセラーのバイクのことで、昔も今もファンが多いのが特徴です。 これまでに数多くのカブが発表されており、その中でも特に人気が高いのが「タイカブ」です。 タイカブは愛称で、実際は「100EX」という名前が付けられており、1988年に発表されました。 カブ100EXのベースとなったのは、タイにあるHONDAの現地法人タイ・ホンダ・マニュファクチュアリング社で生産されていた「ホンダ・ドリーム100」です。 発売開始からタイ国内だけでも2年間で10万台を売り上げた人気車種ホンダ・ドリーム100を日本向けにアレンジしたのが100EXであることから「タイカブ」と呼ばれるようになりました。 100EXの生産は引き続きタイで行われ、日本に輸入されて販売されていました。 タイで人気を博した車種に、減衰特性を2段階に調整できるリヤサスとテレスコピック式フロントサスペンションを装備したのがタイカブ・100EXです。 ちなみに1988年に発売された当時の価格は21万円でした。 日本のスーパーカブとの違い スーパーカブ110(タイカブ)は日本に逆輸入もされており、21万円〜30万円前後で購入することができます。 新車のメーカー希望小売価格は302,500円(税込み)、国内のオートサイクルショップ何箇所かで購入が可能です。 現在、タイカブには「Dream」とDreamのスポーツタイプである「Wave」があります。 排気量は110ccがメインで、種類が多いのが特徴です。 日本で売られているタイカブは110ccと125ccの2タイプがあり、本場タイでは125ccのタイカブは見かけられません。 日本の代理店がボアアップキットを組み込んで排気量を改造しているらしく、その部分に関してはメーカー純正品ではないようです。 Waveのほうは仕上がりも豪華で、各パーツの仕上がりもきれいです。 足回りはディスクブレーキになっており、フルフェイスヘルメットが入るメットインカブもあります。 タイカブは輸入バイクということで、アフターサポートの面でやや不安というライダーも多いかもしれません。 ただ、タイカブを何年も前から輸入している代理店も国内にはあるので、部品やカスタムパーツを入手するのもそれほど難しくはないようです。 タイカブは街を走っていてもあまり見かけられないので、他の人とは違うバイクに乗って自慢したいというライダーにはぴったりです。 中古車としての価格も国産のカブよりも高めなので、売却をする際にも高値で売れるというメリットがあります。 修理に関してもスーパーカブとほとんど同じなので、バイクショップに持って行ってもすんなりと修理をしてもらうことができるでしょう。