希少な「NEWSカブ」って? NEWSカブは希少?どんなカブなのか カブは古くから継続的に人気のあるバイクで、スーパーカブは2017年には世界累計生産台数が1億台に達しています。 このスーパーカブのシリーズは様々なシリーズがあり、その中には非常に希少価値の高いものもあるのです。 その中の1つが1971年に発売された新聞配達仕様のNEWSカブです。 今その姿を見ても古さを感じない、さすがホンダと思わせるデザインも魅力となっています。 スーパーカブシリーズは画期的な業務バイク スーパーカブシリーズは新聞配達や出前をする方々に人気となり、現在でも多くの方が利用しています。 新聞配達仕様のカブとしては、1961年の第8回日本自動車ショーに登場しています。 日本自動車ショーは東京モーターショーの前進です。 自動遠心式でクラッチ操作が不要となり、ギア変更できるようになったスーパーカブは、様々な仕事を助けることとなりました。 このときのスーパーカブは、前後左右に各50部ずつの新聞を収納できる筒状のバスケットが装着されていました。 1970年代は高度経済成長に入り、新聞の配達部数も多くなり、エリアも大きく拡大されたため、そこで登場したのが新聞配達仕様の2代目、NEWSカブです。 イエローが目を惹く 現代でも売ってほしいと感じるNEWSカブ NEWSカブは50㏄、70㏄、90㏄モデルがあり、すべての車両がセル付きです。 新聞配達は朝晩、薄暗い街を雨の日でも風の日でも走行しなければなりません。 冬場は真っ暗な中で走行することもあり、視認性を高めるためにイエローのボディーカラーが採用されたそうです。 3箇所に防水布製の専用バッグが装着されており、大型で頑丈そうなキャリアには最大で350部もの朝刊を乗せることができます。 重さにして60㎏にもなりますので、かなりの重量です。 前に踏み込むだけで変速できるシフト・安定性のあるサイドスタンドなど魅力は一杯 NEWSカブは乗りやすさも非常によく考えられています。 シフトは前に踏み込むだけで1から2、2から3へと簡単に変速できます。 サイドスタンドは接地面が大きく倒れにくくなっていますし、ブレーキも強化され、安全性も考慮されているバイクです。 荷台のバッグで見えないことが無いように位置が工夫されているリアウィンカーも、薄暗い中でも車両の位置を確認しやすいポジションランプもよく考えられています。 ハンドルには日常点検事項を予知できるようにステッカーが貼られているのも、商業用として作られたバイクといったイメージです。 既に販売されていないカブですが、仕様や外装などとにかく魅力のあるカブです。 こうした素敵なNEWSカブのようなシリーズが、おしゃれなタウン用のカブとして生まれ変わった販売されないかな・・・と待っている人も少なくないでしょう。