ポートカブって? ポートカブはスーパーカブの廉価版 ポートカブは1962年、女性や年配の方々に乗ってほしいカブとして誕生しました。 スーパーカブC100の廉価版といわれており、世界中どこの港(port)でも見るくらい普及してほしいという願いが込められ、ポートカブという名前になったそうです。 バーハンドル、ホイルもC100と比較するとサイズダウンされていたポートカブC240は、カブC100と比較してかなり安い価格で販売されていました。 エンジンは空冷4ストロークOHV単気筒49㏄で、エンジンについてはスーパーカブC100と同じです。 ホンダが作った世界に流通するカブの中で、シンプルでコストダウンされたカブといえます。 徹底したコストダウンで簡素な外装が特徴的 スーパーカブC100と比較すると徹底したコストダウンを考えたポートカブは、簡素化されたスタイルです。 湯治、道路交通法ではウインカーやテールランプの装着が義務化されていなかったため、省略されています。 フロントフォークはスプリングのみ、パイプハンドルで二速ミッション、バッテリーも搭載されていません。 ポートカブのキックスターターは左側にあり、女性でも楽に始動できるように配慮されています。 最高速度は50kmに抑制されており、初心者の方や女性にも乗りやすい設計です。 コストダウンして簡素な作りとなっていることで、逆に今の時代に見るとシンプルで美しいバイクに感じます。 ねらいの女性に定着はしなかったポートカブ 今は年齢を重ねた女性も若い女性もスクーター、また大きなバイクに乗ることもあります。 しかし当時は女性がバイクに乗ることは少なく、ホンダの女性に乗ってほしいという狙いは果たされませんでした。 もしも今、このポートカブが販売されたら、昔よりもずっと売れたかもしれません。 通常のカブよりも華奢な作りで、女性が乗ればきっと絵になると思うのです。 シンプルで細身なので女性にも乗りやすいバイクとなっています。 自転車の用に乗れる乗りやすいポートカブ ポートカブに試乗したライダーの方のお話は、優しいパフォーマンスが特徴的だといいます。 前後15インチホイールでフォルムがキュートで、リトルカブというイメージのカブです。 外観が優しく、54㎏とかなり軽量に作られているため取り回しやすいのも魅力といわれています。 パワフルに走りたい人向けのバイクではなく、女性が気軽に乗れるバイクをコンセプトにしている乗りやすいカブです。 ペダルこそないけれど乗った感じは原動機付き自転車というイメージなので、もしも今、このポートカブが販売されたら、若い女性にヒットするのではないかと思います。 こんなシンプルで素敵なバイクを、1962年という時代に作っていたホンダは、さすが、世界のホンダです。